数学
『群論入門』雪江明彦
赤雪江。
『多様体の基礎』松本幸夫
松本多様体。丁寧に書かれている。
物理学
『基幹講座 物理学 電磁気学II 物質中の電磁気学』
物質中の電磁場や波動光学について。
『天体と軌道の力学』木下宙
天体力学。ニュートン重力からケプラーの法則を導出するのは力学でもやるが、惑星の運行を記述するケプラー方程式や三体問題の安定性など、惑星の軌道の性質について細かく考察する。
『天文学史』桜井邦朋
ニュートンがプリンキピアを出版した時代の観測技術でこれだけのことが分かっていた、みたいなことが書いてあって面白い。地球を出ずに太陽系のスケールを計測するのって凄いなあと思う。
『量子論の基礎』清水明
清水量子論。量子力学を、基本的な5つの要請から始めて、対象や流儀の違いを踏まえて全体像を把握できるように丁寧に解説している。
情報
『低レイヤを知りたい人のためのCコンパイラ作成入門』
C言語によるCコンパイラを作りながら理解していく本。開発する上で便利なgitやmakeの使い方も一緒に説明している。時々挟んであるコラムも面白い。コンパイル時に分かる情報と実行時に分かる情報の違いとか、アセンブリにはなくて高級言語にはある様々な概念について意識を向けるには、実際に作ってみるのが一番効果的なんだろうと思う。
哲学
『認識の分析』エルンスト・マッハ
『時間と空間』エルンスト・マッハ
現実の宇宙が非ユークリッド幾何学である可能性を指摘していて驚いた。
ブログ
セミナーの準備のしかたについて
数学者の河東先生が書いたセミナーの準備のやり方。
【魚拓】お前は絶望的にプログラミングに向いてないから諦めて刺身にタンポポ乗せる仕事でもやってろ|古都こと|note
以前話題になったやつ。魚拓の魚拓らしい。文章の勢いが好き。
Making-of: すべてがFになる ED | 麦 Baku
アニメ『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』ED映像の作者による制作をまとめた記事。冒頭のRedMagicのウィンドウとか、真賀田四季がセルオートマトンになって崩れていくとことか好き。高校の頃に改めて見直していて、直前にSHIROBAKOを見ていたのもあって制作者誰だろう...と思って調べたら出てきた。
Twitter で医師を拾ってきて Google のソフトウェアエンジニアにするだけの簡単なお仕事 - 白のカピバラの逆極限 S.144-3
色々な意味で凄い文章。
僕のしょうもない人生を紹介します - いまトピ
2020年の12月に話題になったやつ。凄い人がいるなあと思った。
ジェネラティブ・アートを愛する理由 – lab.sugimototatsuo.com
ジェネラティブアートとは何か、ジェネラティブアートの簡単な歴史について作品を交えながら解説している。
一般向け
『フェルマーの最終定理』サイモン・シン
人類が数について考察を始めたディオファントスの時代から、問題が生まれたフェルマーの時代を経由して、問題に取り組んだ様々な数学者のエピソードに数学という学問の性質や周辺情報を加えながら、ワイルズによる解決に至るまでのストーリーを綴る。文章が好き。
『完全なる証明』
ポアンカレ予想を証明したグレゴリ・ペレルマンを追ったドキュメンタリー。数学オリンピックの選手だった少年時代や、ユダヤ人差別があったソ連/ロシアの状況、大学に入学し研究者として成功していく様子が描かれている。ペレルマンやその周囲の人物たちの発言から考え方の独特さや知的な雰囲気が感じられて面白い。
『アインシュタインの世界』
アインシュタインの生い立ちとか学問についての考え方などが分かる。
『魔法の世紀』落合陽一
メディアとしてのコンピュータの歴史とか筆者の思想が興味深い。
『色彩の科学』金子隆芳
色彩の仕組みとそれに対する理解の歴史が詳しい。
『観察者の系譜 視覚空間の変容とモダニティ』ジョナサン・クレーリー
視覚についての認識の変遷の話とか。
小説
『ソードアート・オンライン アインクラッド』
古い町並みとか死と隣り合わせの緊張感から来るエモさが良いので、SAOはアインクラッド編が一番好き。
古典部シリーズ 米澤穂信
アニメのタイトルになった『氷菓』から始まるシリーズ。文化祭のごたごたした感じが好きなので、『クドリャフカの順番』が一番好き。
ジョーカーゲームシリーズ 柳広司
大戦前に各国で暗躍するスパイ達の物語。
『キノの旅 the Beautiful World』時雨沢恵一
『すべてがFになる』森博嗣
アニメ化もドラマ化もされたS&Mシリーズの第一作。主要人物がほとんど理系であったり、話の所々に理系的・知的な要素があったりして好き。推理の過程で様々な仮説が出て議論が進むのが面白い。